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日照権とは?トラブルの例と日当たりの良い家づくりのポイント

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日照権とは?トラブルの例と日当たりの良い家づくりのポイント

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日照権とは?トラブルの例と日当たりの良い家づくりのポイント

日照権は、日当たりを確保するために設定された権利です。

快適な生活を送るためには太陽の光が欠かせません。

しかし、多くの住宅や施設が立ち並ぶと大切な日光が遮られ、不利益を被ってしまう可能性があります。

そこでこの記事では、日照権が具体的にどのような権利を持つのか、どのような場合に制限を受けるのかを解説していきます。

加えて、日照権のトラブル事例や日当たりの良い家づくりのコツも合わせてご紹介していきましょう。

1.日照権とはどのような権利?

太陽の光は人が快適に生活するために必要不可欠です。

そこで、その太陽の光が不当に妨げられないようにする権利が「日照権」です。

どのような考え方や基準で成り立っているのか見ていきましょう。

「日照権」は法律や条文ではっきりと定義されているわけではありませんが、太陽光はみんなが平等に恩恵を受けられるようにすべきであり、一方的に侵害すべきではない」という考え方のもと、扱われています。

日照権を守るため、建築基準法では「斜線制限」と「日影規制」というふたつの決まりごとが設けられています。

1-1.斜線制限

制限 対象
道路斜線制限
  • 道路に接する全ての建築物
隣地斜線制限
  • 第一種・第二種低層住居専用地域を除く地域
北側斜線制限
  • 住居専用地域

斜線制限とは日光を遮らないことを目的とした、建物の高さに関係する制限です。

斜線制限には、「道路斜線制限」「隣地斜線制限」「北側斜線制限」という3つの制限が定められています。

「道路斜線制限」の対象は、道路に接するすべての建築物です。

道路の幅を基準にして、道路を挟んだ反対側の建物の日照・採光・通風に支障をきたさないための制限が課されています。

道路の反対側の境界線から、上空に向かって一定勾配で引いた斜線より下に建物を建てなければならないというのが道路斜線制限です。

「隣地斜線制限」の対象は、第一種・第二種低層住居専用地域を除く地域です。

隣接する敷地の採光や通風を確保するために、隣地に面した建物の高さが20mまたは31mを超える場合の制限で、主に高層ビルやマンションに適用されます。

第一種・第二種低層住居専用地域とは、13種類ある用途地域のなかで良好な住環境を維持するために、建ぺい率や容積率の制限が他の用途地域にくらべて厳しく制限されている地域のことです。

こうした地域や田園住居地区では建物の高さが10mまたは12mまでと制限されているため、隣地斜線制限の基準が適用されることはありません。

「北側斜線制限」の対象は、住居専用地域です。

その名のとおり、北側隣地の採光や通風を保護する目的があり、北側隣地との境界線上に5mまたは10mの高さを設けて斜線を引いて建設可能範囲を制限しています。

1-2.日影規制

地域 対象
第一種・第二種低層住居専用地域
  • 軒の高さが7mを超える建物
  • 地下を除く3階以上の建物
その他の用途地域
  • 軒の高さが10mを超える建物

日影規制とは日光が遮られ、日影になってしまう時間が長すぎないようにするための規制です。

1年で一番日が短い冬至の日(12月22日ごろの午前8時から午後4時まで)を基準にし、日のあたらない時間を一定以上発生させないよう、建物の高さやできる影の大きさを規制しています。

第一種・第二種低層住居専用地域では、軒の高さが7mを超える建物、または地下を除く3階以上の建物が規制されています。

その他の用途地域では、軒の高さが10mを超える建物が日影規制の対象です。

また、用途地域の指定がない場合は各地方公共団体によって規定が設けられています。

このように日照権は「斜線制限」と「日影規制」を合わせて、十分な量の日光があたり、一定時間以上の日影ができないようにするためのものです。

用途指定がされている地域なのか、周りの建物にはどのようなものがあるか、道路や土地の勾配などによっても建物の制限が変わってきます。

2.日照権にまつわるトラブル例

日照権にまつわるトラブル例

日照権にはさまざまな条件により建物の高さや大きさが制限されますが、「日照権が侵害された」と判断されるのは実際どのような状況なのでしょう?

ここでは、トラブル事例や判例を交えてご紹介していきます。

日照権が侵害されているかどうかは、「受忍限度」を超えているかどうかで判断されます。

「受忍限度」を簡単にいうと、我慢の限界です。

前項でも考えたとおり、日照権を守るために建築基準法はさまざまな制限を課していますが、建築基準法を守って建設していても日照権の侵害だと訴えられることもあります。

2-1.日照権の侵害だと認められたケース

少し古いケースですが、 1967年頃に争われた実際の裁判です。

訴えられた被告人は家の二階を増築しました。

しかし、この増築の影響で北側にあった住宅では、朝夕のわずかな時間以外、日光がささなくなってしまったようです。

そこで、北側の家に住む住人は訴えを起こしました。

すると、被告側の増築は建築基準法に違反しているほか、自治体からの工事停止命令や違反建築物の除却命令を無視していたこともあって違法行為と認められました。

また、比較的新しい事例としては、2021年に高層マンションができたため幼稚園の園庭に日影ができ、十分な日照が得られなくなったという裁判があります。

地裁は原告(運営法人や園関係者)の損害賠償請求を一部認め、マンションの開発業者に259万円の損害賠償を命じましたが、施工業者への請求は認められなかったようです。

2-2.認められなかったケース

2018年に太陽光発電を巡る裁判がありました。

これは隣に建った住宅によって日光が遮られ、原告の住宅に設置していた太陽光発電システムの稼働率が低下したため、損害賠償を請求したものです。

発電量が45.5%、売電量が45%低下したという内容でしたが、裁判所は訴えを認めませんでした。

これは原告側の太陽光発電システムが高さ2.5と低い位置だったために日影ができると容易に想定できたことや、被告側に建築基準法違反がなかったことが判断の理由になったようです。

「太陽光発電システムの不利益が住民の生活に悪影響を及ぼすわけではない」というのがポイントとなります。

また、2003年の事例では隣の土地にマンションができたため、日照権が侵害されたと訴えを起こしましたが棄却されたという事例もあります。

一見もっともらしい訴えに思えますが、マンションは建築基準法を守っており、春・夏・秋は十分な日照時間が確保できていることや1階部分の窓が敷地境界線から十分な距離がとれておらず、採光を確保する点で原告の住宅側にも問題があることを理由に、日照権の侵害は認められませんでした。

このように、日照権の侵害が訴えられるかどうかは「受忍限度」に関係しています。

そして、裁判所から日照権侵害の判断は建築基準法を守っているかどうか、生活に悪影響が出ているかどうかも大きなポイントと言えそうです。

3.日当たりの良い家づくりのポイント

日当たりの良い家づくりのポイント

日照権の確保は快適な生活を送るために大切です。

トラブルを避け、日当たりの良い家づくりをするためには、どのようなことがポイントになるのでしょう?

窓の向き 特徴・向いている方・おすすめの設計方法
東向きの家
  • 太陽が昇りきる午前中に多くの日光が入り、正午以降は日影になる
  • 朝日を感じたい方、午前中に洗濯物を干して乾かしたい方向け
  • 作業をする部屋の窓は東向きがおすすめ

西向きの家

  • 入射角の低い西日が部屋の奥まで差し込む
  • 暑い季節の夜は寝苦しくなる可能性がある
  • 夕方から夜にかけて自宅でゆっくり過ごしたい方向け
  • 暑さ対策には高断熱住宅や換気システムを完備した住宅がおすすめ

南向きの家

  • 日照時間も長く、家全体が明るくなる
  • 夏は暑くなりやすく、入り込む紫外線の量が多くなる
  • 日中家にいる時間が長い方向け
  • サッシ付近などは紫外線の影響を受けやすいため、遮光フィルムなどを活用するのがおすすめ

北向きの家

  • リビング上部を吹き抜けにし、壁に窓を取り付けたり、天窓を付けて積極的な日光の取り込みを行うのがおすすめ
  • 寒い季節には、高気密高断熱の住宅にするのがおすすめ

日当たりの良い家づくりをするためには、太陽のあたる方角に合わせて窓の向きを考えましょう。

一般的に「南向き」と表現される家は日当たりの良いと考えられていますが、まずはそれぞれの「向き」の特徴を理解しておきましょう。

3-1.東向きの家

東向きの家は、太陽が昇りきる午前中に多くの日光が入り、正午以降は日影になる特徴があります。

気持ちのいい朝日を感じたい方や、午前中に洗濯物を干して乾かしたいという方におすすめです。

また、東からの太陽光は目に優しいため、本を読んだり、文章書いたり、作業をする部屋の窓は東向きにすると良いでしょう。

一方、東向きの窓は早い時刻から朝日が差し込みます。

比較的に夜に活動することが多く、朝は少しゆっくり寝ていたいという場合は寝室の窓は東向き以外が良いでしょう。

3-2.西向きの家

西向きの家は夕方から夜にかけて、自宅でゆっくり過ごしたい方におすすめです。

西日が差し込むため、入射角の低い太陽の光が部屋の奥まで差し込む特徴があります。

「西日が入る」というのはあまりいいイメージがないかもしれませんが、実際の光量や紫外線量が多くなるというわけではありません。

ただし、夕方以降に差し込んだ日によって家が温まるため、暑い季節は夜が寝苦しくなるといったデメリットも考えられます。

西日による暑さ対策としては、高断熱住宅や換気システムを完備した住宅にするのがおすすめです。

また、庭が西向きにあると午前中やお昼の日光が当たりにくいため、家庭菜園を楽しみたい方は南側か東側に庭を作るほうが良いかもしれません。

西日によるインテリアや壁紙の日焼けが気になる場合は、遮光カーテンやブラインドを上手に活用してください。

3-3.南向きの家

人気の高い南向きの家は日照時間も長く、家全体が明るくなります。

日中家にいる時間の長い人にはおすすめですが、夏は暑くなりやすく、入り込む紫外線の量が多くなることはデメリットかもしれません。

正午前後の日差しは太陽光の入射角も高く、部屋の奥まで直射日光が入り込むということはありませんが、サッシ付近などは紫外線の影響を受けやすいため、遮光フィルムなどを上手に活用しましょう。

また、気密性・断熱性の高い住宅であれば、エアコンによる光熱費を抑えられ、日当たりも良く、過ごしやすい家を手に入れられるでしょう。

3-4.北向きの家

北=寒い・暗い、というイメージがあるかもしれません。

実際太陽は東、南、西へと移動するため、北向きの家に太陽の光はあまり入ってきません。

敷地の都合上、どうしても北向きの家を建てる必要がある場合は、リビング上部を吹き抜けにし、壁に窓を取り付けたり、天窓を付けたりして積極的な日光の取り込みをするのがおすすめです。

住宅密集地では、光を室内に取り入れるための光庭と呼ばれる中庭を設置するケースもあります。

日中あまり家にいない方は、北向きの家でもデメリットをあまり感じないでしょう。

ただし、日中も家があまり暖まらないため、寒い季節でも快適に過ごしたいなら高気密高断熱の住宅にするのがおすすめです。

3-5.周囲の状況を把握することも大切

日当たりの良い家を建てるには、家の向きに加えて土地のタイプや周囲の状況も把握しておく必要があります。

たとえば、比較的古い民家が立ち並んでいる場所は静かに暮らせそうに思えるかもしれませんが、古い民家を取り壊してマンションを建てるというケースは少なくありません。

また、鉄道の新規敷設計画や新駅、大規模な道路工事が行われ、家を建てた数年後、周囲の景色が一変することも考えられるでしょう。

家を建てようと思っている土地周辺にどのような計画がされているかどうかは、役所などで情報が得られます

特に、日照権に影響する大きなビルやマンションなどは、数年前から建設計画が立てられているケースが多いので確認しておきましょう

日照権が侵害されていると判断されれば賠償請求をすることもできますが、裁判には何年もかかり、実際住んでいる家は快適性を損なったままになってしまいます。

快適なマイホームを手に入れるためにも周囲の状況を確認し、施工業者やハウスメーカーとよく相談した上で家づくりを進めていきましょう。

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4.まとめ

日照権を確保するため、建築基準法によってさまざまな制限が設けられていますが、日当たりの良い家を手に入れるためには家を建てる場所をよく調べる必要があります。

日照権を巡るトラブルに巻き込まれないためにも快適に暮らせる土地を見つけ、窓の向きなどをしっかり検討していきましょう。

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