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【注文住宅】頭金はあり?なし?金額の決め方とメリット・デメリット

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【注文住宅】頭金はあり?なし?金額の決め方とメリット・デメリット

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【注文住宅】頭金はあり?なし?金額の決め方とメリット・デメリット

「ローンを組んで注文住宅を建てたいけれど、頭金はいくら必要?」

「貯金が少ないので頭金を用意で気ないけれど、家は建てられる?」

住宅ローンだけではなく、高額なローンを組む際に必ず考えなければいけないのが「頭金」の存在です。

もちろん頭金があることでローン返済額を少なくすることができます。しかし、必ずしも頭金がなければ住宅ローンが組めないというわけではありません。

「頭金なし」「頭金あり」どちらの場合でも、住宅ローンを組んで注文住宅を建築できます。どちらを選ぶか決めるためにも、頭金の基礎知識と「頭金なし」と「頭金あり」両方のメリット・デメリットを把握しておきましょう。

注文住宅の頭金で覚えておきたいポイント

この記事では、住宅ローンの頭金についての知識を深めたうえで、どのように頭金を用意するか決められるように最新データを参考にして以下の内容についてお話します。

  • 注文住宅ローンの頭金に関する基礎知識
  • 「頭金なし」で住宅ローンを組むメリット・デメリット
  • 「頭金あり」で住宅ローンを組むメリット・デメリット
  • 住宅ローンを組む際の、頭金の額の決め方
  • 注文住宅の頭金ローンシミュレーション

注文住宅ローンの頭金相場を把握したうえで、自分の状況に適した住宅ローンの頭金を用意できるようになりましょう。

1.  注文住宅の頭金の基礎知識

1.  注文住宅の頭金の基礎知識

注文住宅の住宅ローンを借りる際に、最初に悩むのが「頭金を用意するか?頭金を用意しないのか?」という点ではないでしょうか。

頭金を用意するか否かで、用意しなければいけない自己負担金と将来の返済総額が大きく変わってきます。

住宅ローンの頭金で悩みすぎないためにも、

  • 住宅ローン頭金の最新費用目安
  • 頭金を支払うタイミング

住宅ローンの頭金に関する基礎知識を把握しておきましょう。

頭金の費用目安や、利用できる住宅ローンのプランなどは常に変わり続けています。一年過ぎるだけで、頭金の平均費用目安や金利なども大きく変わってしまう可能性があるのです。

住宅ローンの頭金について理解するためには、その都度の最新データを活用してリサーチするようにしましょう。

1-1. 【最新】統計データからみる注文住宅頭金の目安は建築費の1割〜2割

注文住宅を購入する際に用意している頭金の目安は、購入する注文住宅の建築費の1割〜2割が目安です。

住宅金融支援機構がおこなった2020年度フラット35利用者調査によると、建物のみの住宅ローンの場合と、土地付の注文住宅の場合で以下のような割合が報告されています。

手持ち金(頭金)

融資金(ローン額)

その他の資金

注文住宅(建物のみ)

619万円(17.5%)

2,823万円(79.9%)

92万円(2.6%)

土地付注文住宅

441万円(10%)

3,766万円(85.6%)

191万(4.4%)

出典:2020年度フラット35利用者調査|Ⅱ主要指標

この報告によると、土地をすでに保有していて注文住宅のみに対して住宅ローンを組んでいる人は、平均して頭金を2割ほどの割合で用意しています。

土地と注文住宅を同時に購入して住宅ローンを組んでいる方は、必然とローン金額が高くなる反面、頭金は1割程度で用意するのが一般的です。

もちろん、頭金の金額が高くなるほどローン返済額は少なくなります。しかし、貯金をすべて頭金にまわしてしまうと急な出費に対応できなくなってしまう事も考えられるのです。

多額の頭金を支払って生活が苦しくならないためにも、平均的な相場を把握しておきましょう。

注文住宅を購入する際に住宅ローンを頭金ありで組む場合は、ローン額に対して1割〜2割程度の金額を頭金で支払うのがオススメです。

1-2. 頭金は工事請負契約時に支払うのが一般的

注文住宅の建築費用は、一括ではなく複数回に分けて支払うのが一般的です。複数ある支払いタイミングの中でも、一番最初の支払いタイミングである工事請負契約時に頭金の支払いが発生します。

実際にどのようなタイミングで頭金が必要になるのか、一般的な流れを図でみてみましょう。

頭金支払いのタイミング

住宅ローンを借りて注文住宅を建てる場合、注文住宅の設計・建設と住宅ローン申請が同時進行で進んでいきます。

頭金の支払いは、注文住宅のプランを決めて住宅ローンの事前審査を通過した後の、工事請負契約の段階でおこなうのが一般的です。頭金を用意して工事請負契約を結ばなければ、住宅ローンの本審査に申し込めません。

そのため、住宅ローンが融資されるか決まっていない段階で頭金の支払いが発生する場合があるのです。

もちろん設計を依頼する会社によって、支払いタイミングは変わってきます。

  • 頭金とは別で契約の際に手付金が発生する場合
  • 頭金と手付金を同等とする場合
  • 頭金の支払いタイミングをずらしてくれる場合がある

などの細かい違いもあるので、事前にハウスメーカーや工務店に頭金支払いについて質問しておくのがオススメです。

1-3. 頭金なしで注文住宅を買うこともできる

以前までは、住宅ローンを組む場合には頭金を用意するのが一般的でした。しかし現在では、頭金を用意しなくても住宅ローンを組むことができます。

昔の住宅ローンでは、購入する注文住宅価格の8割が融資可能額とされていました。そのため、残り2割の額を補填できる頭金が用意できなければ、住宅ローンを借りられなかったのです。

しかし、現在では住宅ローンのプランも充実してきたことで、購入する注文住宅価格の全額を融資してくれる「フルローン」も組めるようになりました。

フルローンで住宅ローンを組むことで「頭金が用意できないから家は建てられない」と諦めてしまっていた方でも、頭金なしで注文住宅を購入できるのです。

2. 注文住宅を「頭金なし」で買う場合のメリット・デメリット

2. 注文住宅を「頭金なし」で買う場合のメリット・デメリット

住宅ローン頭金の基礎知識を理解できると、次に気になるのが「自分の場合は頭金を用意するべきなのか?頭金なしでローンを組むべきなのか?」という所だと思います。

まずは、近年利用者が増えている「頭金なし」で住宅ローンを組んだ場合のメリットとデメリットについて考えてみましょう。

最近では低金利が続いているということもあり、あえて頭金が貯まるまで待つのではなく買えるタイミングで注文住宅を買う人も増えています。

例えば、4,000万円の注文住宅を35年返済の住宅ローンを組んで買う場合で考えてみましょう。

頭金

借入額

毎月の返済額

返済総額

頭金なし

0円

4,000万円

12.3万円

5,144万円

頭金1割

400万円

3,600万円

11.1万円

4,630万円

頭金2割

800万円

3,200万円

9.8万円

4,116万円

フラット35シミュレーションを使って、固定金利1.5%、返済期間35年で計算した場合。

頭金なしの場合は、必然と借入額が増えるので将来的な返済負担も大きくなってしまいます。しかし、建築費の1割〜2割の頭金を用意するためには、何百万円もの現金を用意しなければいけません。

実際に、頭金が足りないことで注文住宅を建てるタイミングを逃してしまう人もいます。

家を建てるタイミングを逃してしまうと、数年後にはローンの金利が上がってしまい金利負担が増えてしまう可能性もあるのです。

住宅ローンを頭金なしで組む場合のメリットとデメリットについて理解して、頭金を用意するべきか考えてみましょう。

2-1. メリット

住宅ローンの借入額が増えてしまうと「損をしているのではないか」心配になってしまう方が多いのですが、頭金なしで住宅ローンを組んだ際のメリットも増えています。

「頭金なし」で住宅ローンを組むメリット

  • いざという時の現金を手元に残せる
  • 借入総額が増えることで、住宅ローン控除の恩恵が大きい
  • 理想の注文住宅を買うタイミングを逃さない
  • 頭金が貯まるまで待つのではなく、低金利の間に買った方が金利負担が少なくなる

頭金なしで住宅ローンを組んだ場合でも、後々にプラスになるメリットを得られます。

「返済額を減らすために、頭金を貯めてから家を建てよう」という考えは、必ずしも常に正しいわけではありません。頭金を貯めている間に、金利や環境が変わってしまい得られるはずだったメリットがなくなってしまう事も考えられるのです。

住宅ローンの頭金で悩んでしまった場合は、「頭金なし」で住宅ローンを組んだ際に得られるメリットがある事を思い出してみてください。

2-1-1. 現金を手元に残せる

頭金なしで住宅ローンを組む場合の大きなメリットは、貯蓄を崩す必要がないので現金を手元に残せるという点です。

注文住宅価格の1割〜2割の頭金を用意するということは、少なくとも100万円以上の現金を支払わなければいけないという事になります。

数百万円にもなる頭金を支払うために、貯蓄を切り崩してしまう人も少なくありません。

頭金を支払ったことで手元に現金がなくなってしまうと、いざという時の出費に対応できなくなってしまいます。

頭金なしで住宅ローンを組むということは、いつも通りの生活を維持するための現金を手元に残して置けるという事なのです。

2-1-2. 理想の注文住宅を買うタイミングを逃さない

頭金なしで住宅ローンを組むことができると「家を買いたい」と思ったタイミングで、理想とする注文住宅を買うことができます。

昔は「頭金が貯まってから家を買う」という考え方が一般的でした。しかし、ある程度の金額を貯めるために数年かかってしまい、理想の家を建てられなかったという方もいるのです。

  • 買いたかった土地を別の人に買われてしまった
  • 建てたかった家のお得なプランが終わってしまった
  • 使いたかった建材が手に入らなくなってしまった

家を購入するタイミングを逃してしまうと、このような後悔をしてしまう可能性があります。

すでに「家を建てたい土地」と「理想の注文住宅」が決まっている場合は、タイミングを逃さないためにも頭金なしで住宅ローンを組むのがオススメです。

2-1-3. 住宅ローン減税で所得税と住民税の控除を受けられる

注文住宅を全額フルローンで購入した場合、より多くの住宅ローン減税の控除を受けることができます。

【住宅ローン減税とは】


住宅ローン減税とは、住宅ローンを利用して住宅を買った場合に利用できる税制優遇(控除)制度です。住宅ローンの返済残高を元にして、一定額の税制優遇を13年にわたって受けられます。


計算式:住宅ローンの残高等 X 1.0% = 住宅ローン控除額

住宅ローン減税制度によって計算された控除額は、所得税と住民税から差し引かれます。そのため、住宅ローンの残高が多いほど、控除される額も増えるのです。

頭金ありで住宅ローンを組んだ場合、借入総額が少なくなるので必然と住宅ローン控除額も少なくなります。

所得税や住民税を計算したうえで、よりお得に住宅ローン控除を活用できるとわかった場合は、頭金なしで住宅ローンを組むのもひとつの方法です。

2-1-4. 低金利の間に買った方が金利負担が少ない

現在、住宅ローンの金利は低金利の状態が続いているといわれています。しかし頭金を貯めるために、数年間貯金をしてしまうと、その間に住宅ローンの金利が上がってしまうかもしれません。

住宅金融支援機構が発表している金利推移グラフを見ると、昔よりも低金利な状態が続いていることは一目瞭然です。

金利推移グラフ

出典:住宅金融支援機構|金利推移

金利が変動することで、ローンの返済額は変動してしまいます。そのため、低金利のタイミングでローンを組んで注文住宅を買うのがオススメです。

「頭金を貯めるためには、数年間貯金を続けなければいけない」というような方は、貯金をしている数年間で金利が上がってしまう可能性があると覚えておきましょう。

頭金なしの住宅ローンは、低金利だと言われている現状の金利でローンを組めるというのがメリットです。

2-2. デメリット

頭金なしで住宅ローンを組む場合は、ローンの借入総額が増えてしまうという点がデメリットです。ローンの借入総額が増えることが、その他のデメリットに繋がってしまいます。

「頭金なし」で住宅ローンを組むデメリット

  • 借入総額が増えるので、毎月の返済額が増えて返済が苦しくなる
  • 借入総額が増えることで、金利が高く設定される場合がある
  • 住宅ローン審査に通りづらくなる可能性もある

自己資金を使わずに住宅ローンが組めるのは魅力的ですが、返済負担が重くなるというデメリットを理解しておかなければいけません。

頭金なしで住宅ローンを組んだ場合の返済計画について、金利も含めてしっかりと考えることが大切です。

2-2-1. 毎月の返済額が増える

頭金なしで住宅ローンを組むと、借入総額が増えてしまいます。そのため必然と、毎月の返済額が増えてしまうので、返済負担が重くなってしまうのです。

【4,000万円の注文住宅を買う場合の毎月の返済額】


頭金なしの場合:毎月の返済額12.3万円

頭金1割の場合:毎月の返済額11.1万円

頭金2割の場合:毎月の返済額9.8万円

2.注文住宅を「頭金なし」で買う場合のメリット・デメリットの参考例を使用

頭金なしの場合と、頭金を2割用意した場合を比較すると毎月の返済額が2.5万円違います。毎月の返済額が数万円増えるということは、それを支払うための月収も必要です。

もちろん、現在の収入で計算した場合に無理なく返済できるようであれば問題ありません。しかし、現在の収入で返済が厳しいと判断できる場合は注意が必要です。

毎月のローン返済で生活が苦しくなってしまわないためにも、頭金なしでローンを組んだ場合の月々の返済額を把握しておく必要があります。

2-2-2. 金利が高く設定される可能性がある

住宅ローンの金利は借入残高に対して計算されています。そのため、頭金なしの住宅ローンで借入総額が増えてしまった場合は、高い金利が設定され返済総額が増える可能性があるのです。

注文住宅を購入する際に多くの方が利用している「フラット35」の場合は、以下のように金利が定められています。

融資率

金利の範囲

最も多い金利

9割以下の場合

年1.530%~年2.770%

年1.530%

9割を超えている場合

年1.790%~年3.030%

年1.790%

出典:フラット35|金利情報 借入期間:21年以上35年以下の場合

頭金なしで住宅ローンを組む場合は、住宅購入価格の全額を融資してもらう事になるので「9割を超えている場合」の金利が適用されます。

このように融資率によって金利範囲が変動するので、頭金なしで住宅ローンを組む場合は返済総額が変わってしまうのです。

2-2-3. 住宅ローン審査に通りづらくなる可能性がある

頭金なしで住宅ローンを組むと返済総額が増えてしまうので、住宅ローンの本審査が厳しくなってしまう可能性があります。

  • 継続して安定した収入が見込めるかどうか
  • 借入希望の住宅ローン額は、現在の年収に対して適切かどうか

住宅ローンの審査基準の中でも、このような返済能力に関する項目が厳しく審査されているといわれています。

もちろん毎月のローン返済額も増えてしまうので「将来的にローン返済が滞り、貸し倒れてしまうリスクがある」と判断されてしまうとローンの審査にも通らなくなってしまいます。

返済能力に不安がある場合、頭金なしで住宅ローンを組んでしまうことでローン審査が通らない可能性を高めてしまうと覚えておきましょう。

2-3. 「頭金なし」がオススメな人

頭金なしで住宅ローンを組む場合のメリットとデメリットを踏まえると、頭金なし住宅ローンは以下のような方にオススメです。

  • 手元に現金を残しておかなければ生活が苦しくなってしまう人
  • 理想の注文住宅を買い逃したくない人
  • 年収が高く、住宅ローン減税のメリットを最大限に使いたい人

このような方は、頭金なしで住宅ローンを組むことを選択肢に入れてみましょう。

「頭金が貯まるまでは家を建てられない」と考えて貯金を続けるよりも、頭金なしの住宅ローンで注文住宅を買った方がメリットを得られる場合があります。

頭金なしで住宅ローンを組む場合のメリットとデメリットを理解して、頭金を用意するべきなのか検討してみましょう。

3. 注文住宅を「頭金あり」で買う場合のメリット・デメリット

3. 注文住宅を「頭金あり」で買う場合のメリット・デメリット

従来の住宅ローンの組み方である「頭金あり」で住宅ローンを組む方法には、返済負担軽減というメリットだけではなく、場合によっては生活を苦しめるというデメリットもあります。

「家を建てるから、必ず頭金を用意する」と考えるのではなく、メリットとデメリットの両方を把握して、自分に適しているか判断にしましょう。

まずは将来の返済負担について把握するために、頭金なしと同じ条件の「4,000万円の注文住宅を35年返済の頭金ありの住宅ローンを組んだ場合」の返済額についてみてください。

頭金

借入額

毎月の返済額

返済総額

頭金なし

0円

4,000万円

12.3万円

5,144万円

頭金1割

400万円

3,600万円

11.1万円

4,630万円

頭金2割

800万円

3,200万円

9.8万円

4,116万円

フラット35シミュレーションを使って、全期間固定金利1.5%、返済期間35年で計算した場合。

この表のように、建築費用の1割〜2割の頭金を用意することで、ローン返済額が大きく変わってしまうのです。

もちろん毎月のローン返済額を少なくするために、頭金をしっかり貯めてから注文住宅を建てる人も多くいます。しかし反対に、頭金が貯められないから注文住宅を諦めてしまうという方がいるのも事実です。

頭金を用意して住宅ローンを組んだことで後悔しないためにも、メリットとデメリットについて把握しておきましょう。

3-1. メリット

先ほどの表で紹介したように、頭金が多くなるほど住宅ローンの借入額を減らすことができます。住宅ローンの借入額が少なくなることで、敷居の高かった住宅ローンが借りやすくなるのです。

「頭金あり」で住宅ローンを組むメリット

  • 毎月のローン返済額を少なくできる
  • 借入総額が少ない方が、ローンの審査に通りやすくなる
  • ローンの返済期間を短くできる
  • 頭金を用意すると住宅ローンの適用金利が下がる場合がある

頭金を用意して住宅ローンの借入総額を少なくすることで、将来的な返済負担が軽くなります。また、返済負担が軽くなるということは、住宅ローンの審査にも通過しやすくなるのです。

事前に頭金を用意するためにも、どのような場合に頭金を用意して住宅ローンを組むべきなのか把握しておきましょう。

3-1-1. 毎月のローン返済額を少なくできる

注文住宅購入価格の1割〜2割の頭金を用意できると、借り入れるローン総額を少なくできます。借入総額がすくなることで毎月の返済額も抑えられ返済負担を軽くできるのです。

【4,000万円の注文住宅を買う場合の毎月の返済額】


頭金なしの場合:毎月の返済額12.3万円

頭金1割の場合:毎月の返済額11.1万円

頭金2割の場合:毎月の返済額9.8万円

3.注文住宅を「頭金あり」で買う場合のメリット・デメリットの参考例を使用

このように、頭金の金額が増えるほど返済額は少なくなっていきます。毎月のローン返済額が少なくなると、将来的な月収が減ってしまったとしても心配ありません。

注文住宅完成後に、転職や起業をして収入が不安定になってしまう可能性がある場合は、頭金を事前に支払って返済負担を軽くしておくのがオススメです。

3-1-2. ローンの返済期間を短くできる

頭金を用意して住宅ローンを組む場合は、毎月の返済額を少なくするのではなく「ローンの返済期間を短くする」という選択肢を選ぶこともできます。

例えば、同じ4,000万円を借りる場合でも、以下の表のように返済期間を変えられるのです。

4,000万円の注文住宅を頭金1割で購入する場合

返済期間

毎月の返済額

返済総額

35年返済

11.1万円

4,630万円

30年返済

12.5万円

4,473万円

20年返済

14.4万円

4,320万円

フラット35シミュレーションを使って、全期間固定金利1.5%、借入希望額3,600万円(頭金1割)の場合

このように、毎月の返済額を少なくするのではなく、返済期間を短縮する事も可能です。

短期間で住宅ローンを全額返済したいと計画している場合は、頭金を確保することでどれくらいの返済期間を短縮できるのか計算しておきましょう。

3-1-3. 住宅ローンの適用金利が下がる場合がある

ある程度の頭金を用意して住宅ローンに申し込むと、住宅ローンに適用される金利を下げられる可能性があります。

住宅ローンの適用金利は、2-2-2.金利が高く設定される可能性があるでお話した融資率と、借入期間によって変動しているのです。

借入期間:21年以上〜25年以下

融資率

金利の範囲

最も多い金利

9割以下の場合

年1.530%~年2.770%

年1.530%

9割を超えている場合

年1.790%~年3.030%

年1.790%

出典:フラット35|金利情報 借入期間:21年以上35年以下の場合

借入期間:20年以下

融資率

金利の範囲

最も多い金利

9割以下の場合

年1.400%~年2.640%

年1.400%

9割を超えている場合

年1.660%~年2.900%

年1.660%

出典:フラット35|金利情報 借入期間:20年以下の場合

この表を見てもわかるように、住宅ローンの借入総額や借入期間を抑えられると、金利負担が軽くなります。

住宅ローンを20年以内に返済する場合と、20年以上をかけて返済する場合では金利が大きく変わる可能性があるので、返済期間を決める際にも注意が必要です。

しっかりと頭金を用意して住宅ローンの借入総額を減らせる場合は、お得な適用金利でローンを利用できる境界線を把握しておきましょう。

3-1-4. 住宅ローン審査に通りやすくなる

頭金ありで住宅ローンを借りることで毎月の返済額が少なくなる場合、返済能力に対する審査もやわらぐ可能性があるといわれています。

なぜなら毎月の返済額が少なくなり、返済期間が短くなることで「貸し倒れるリスクは低い」と判断してもらえる可能性が高くなるのです。

頭金なしで住宅ローンの本審査に一度落ちてしまったという方は、頭金を用意したうえで再度審査してもらいましょう。頭金を用意して借入総額を少なくしたことで、一度落ちた住宅ローンの本審査を通過できたというケースもあるのです。

頭金を用意して住宅ローンを組むということは、返済負担を軽くするだけではなく、住宅ローン自体の本審査に通過しやすくなるメリットがあると覚えておきましょう。

3-2. デメリット

頭金ありで住宅ローンを組むことで将来的な返済負担を軽くできるということがわかりましたが、多額の自己負担金を用意しなければいけないのも事実です。

「頭金あり」で住宅ローンを組むデメリット

  • 貯蓄を切り崩して手元の現金がなくなってしまう
  • 生活費や養育費など、急な出費に対応できなくなってしまう
  • 借入総額が減るので、住宅ローン減税の控除額が減る

注文住宅の購入金額は数千万円を超えてしまいます。その注文住宅価格の1割〜2割の頭金を用意するためには、数百万円の自己資金を用意しなければいけません。

頭金を用意するために多額の自己資金を用意したことで、どのようなデメリットがあるのかを把握して事前に回避できるようにしておきましょう。

3-2-1. 貯蓄を切り崩して現金がなくなってしまう

住宅ローンの頭金は、数百万円になってしまうのが一般的です。ある程度の貯金がある場合は、貯蓄を切り崩して頭金を確保できます。しかし、ギリギリまで貯蓄を切り崩さなければ頭金が用意できないような方は要注意です。

将来の返済負担を軽くするために頭金を確保しておく方が多いと思います。しかし、貯蓄を切り崩したことで日々の生活が厳しくなってしまっては元も子もありません。

もしも住宅ローン本審査の前に貯蓄を切り崩して頭金を支払ってしまった場合、貯金残高が少ないことが本審査に影響してしまう可能性も考えられます。

頭金ありで住宅ローンを組んだことで、住宅ローン本審査や普段の生活にマイナスの影響が出てしまってはもともこもありません。頭金を用意する場合は、無理なく用意できる金額に止めておくのがオススメです。

3-2-2. 急な出費に対応できなくなってしまう

私たちの人生において、急な出費が発生するのは家を建てる場合だけではありません。

  • 結婚費用
  • 出産費用
  • 子供学費
  • 子供の習い事代
  • 車の購入費
  • 冠婚葬祭の費用
  • 病気になった際の入院費や治療費

頭金を支払うために貯蓄を切り崩してしまった場合、このような急な出費に対応できなくなってしまう可能性が考えられます。

将来の返済負担を軽くするために頭金を用意したにもかかわらず、その他の出費に対応するために他の金融機関から借入をしてしまっては本末店頭です。

頭金を用意する場合は、ある程度の現金を手元に残しておくよう意識するようにしましょう。

3-2-3. 住宅ローン減税で受けられる控除額が減ってしまう

頭金ありで住宅ローンを組むと、実際に借り入れられる住宅ローンの金額が少なくなります。借入総額が少なくなることで、注文住宅完成後に受けられる住宅ローン減税の控除額も減ると覚えておきましょう。

【住宅ローン減税の控除額計算式】


住宅ローンの残高等 X 1.0% = 住宅ローン控除額

住宅ローン減税制度で受けられる控除額は、毎年残っている住宅ローン残高が高いほど恩恵があります。

そのため、同じ4,000万円の住宅を購入した場合では、「頭金なし」と「頭金あり」では控除額が変わってくるのです。

ある程度年収が高く、住宅ローン減税の恩恵が欲しいと考えている方には、頭金ありの住宅ローンはデメリットになってしまいます。

3-3. 「頭金あり」がオススメな人

以下で紹介する条件に当てはまる方は、注文住宅を建てる際に頭金を用意して住宅ローンを組むのがオススメです。

  • 頭金を払っても自己資金に余裕がある人
  • 毎月の返済額を少しでも少なくしたい人
  • 年収がそこまで高くなく、住宅ローン減税の影響が少ない人

この条件に当てはまる方は、頭金を用意した方がメリットを得られる可能性があります。

毎日の生活の中で無理をせず頭金を用意できる場合は、注文住宅価格の1割〜2割程度の頭金を用意したうえで住宅ローンを利用することを検討してみましょう。

4. 頭金ありで住宅ローンを組む場合の金額を決めるポイント

4. 頭金ありで住宅ローンを組む場合の金額を決めるポイント

ある程度の自己資金があり、ローンの借入総額を減らしたいという方は、適した頭金の額を用意して住宅ローンを組むのがオススメです。

冒頭で説明したように、頭金の金額が増えることでローンの借入総額を減らすことができます。そのため、将来の返済負担を軽くするために頭金を用意したいと考えている人も少なくありません。

適切な頭金の額を用意するために、住宅ローンを組む際の頭金の額を決めるためのポイントを覚えておきましょう。

  • 建設費以外の自己資金支払い分(諸費用)を把握しておく
  • 毎月返済していきたい金額になるように頭金で調整する
  • 住宅ローン審査に通過しやすくするために、頭金を増やす

以上の3つが、頭金の額を決める際に役立つポイントです。

具体的に、それぞれの決め方ではどのような点を意識するべきなのかを確認していきましょう。

4-1. 建築費住以外に必要な自己資金額で頭金を決める

頭金の額を決める際には、注文住宅の建築費以外で発生する諸費用も計算しておく必要があります。

なぜなら、ハウスメーカーや工務店に支払う建築費用は住宅ローンを使って支払うことができますが、それ以外の諸費用は自己資金で支払わなければいけないからです。

建築費用以外に必要な諸費用

  • 土地や不動産の登記費用
  • 司法書士への支払い
  • 固定資産税の支払い
  • 引越し費用
  • 各種手数料
  • 各種保険料

このように、注文住宅を建てる際には、建築費用以外にもさまざまな諸費用が発生します。それぞれの諸費用は、支払いタイミングも違うので注意が必要です。

基本的に諸費用は自己資金で支払わなければいけないので、自己資金で用意する頭金の額が重要になってきます。頭金だけで現金を使い切ってしまうと、これらの諸費用の支払いができなくなってしまう可能性があるのです。

頭金の額を決める際には、建築費以外で必要な諸費用も把握した上で、自己資金の中で頭金に回せる金額を計算してみましょう。

注文住宅を建てる際に発生する諸費用については、「注文住宅の諸費用とは?内訳や費用を抑えるポイントまで詳しく解説」で詳しくお話しているので参考にしてみてください。

4-2. 住宅ローンの毎月の返済額で頭金を決める

将来の毎月のローン返済額を基準にして、頭金の額を決めることもできます。現在の収入だけではなく、将来の収入をある程度予想して、毎月の返済額をイメージしてみましょう。

毎月のローン返済額は、手取り収入の4分の1程度が理想的だといわれています。ローン返済で生活を苦しめないためにも、理想的な返済額になるように調整してみましょう。

無料で提供されている金融機関のローンシミュレーションを使うことで、実際に住宅ローンを借りた場合の毎月の返済額を計算することができます。

ローンシュミレーションを使って頭金を考える場合は、借入希望額から用意できる頭金を差し引いたうえでローンの計算をしてみましょう。

このようなローンシミュレーションを使うことで、頭金の額をかえると毎月の返済額がどれくらい変動するのかを調べることができるので頭金の額を考える際の参考にしてみてください。

4-3. 住宅ローン審査に通りやすくするために頭金を決める

自己資金に余裕があり、頭金をしっかりと用意できる場合は、住宅ローン審査に通りやすくするために玉金の額を調整するのがオススメです。

頭金を用意しておくことで、住宅ローンを借りる金融機関にポジティブなイメージを与えられる可能性があります。

  • 頭金を用意できるほどの資産を持っていること
  • 注文住宅購入にあたり、頭金を事前に貯めておく計画性があること
  • 一定額の頭金を用意することで得られる信頼感
  • ローン借入額が少なくなるので、確実にローンを完済してくれるイメージを与えられる

このような印象を、金融機関に与えられるのです。

もちろん、頭金の額が多いほどローンの借入額が少なくなるので、将来的な返済負担を軽くできます。住宅ローンは、返済できる可能性が高いと判断できる人ほど審査が通過しやすいので返済計画が大切なのです。

住宅ローンの本審査で落ちてしまうことを心配している場合は、頭金をしっかりと用意してより審査に通過しやすい環境を整えておきましょう。

5. 【頭金の金額別】住宅ローンのローンシミュレーション

5. 【頭金の金額別】住宅ローンのローンシミュレーション

より明確に、頭金ありの住宅ローンをイメージするためにローンシミュレーションを使ってローン計画を立ててみましょう。

ここではフラット35で発表されている、2022年8月の最新金利を参考に頭金の金額を変更したローンを計算してみました。

【比較条件】


  • 2022年8月の借入金利水準
  • 借入期間:35年間
  • 金利:融資率が9割を超えている場合は年1.790%
       融資率が9割以下の場合1.530%
  • ボーナス払いなし

以上の条件で、それぞれ2,000万円・3,000万円・4,000万円の注文住宅を買った場合の頭金あり住宅ローンについてシミュレーションしてみましょう。

2,000万円の注文住宅を「頭金あり」でローンを組んだ場合

金利

頭金

借入額

毎月の返済額

返済総額

頭金なし

1.790%

0円

2,000万円

6.5万円

2,693万円

頭金1割

1.530%

200万円

1,800万円

5.6万円

2,326万円

頭金2割

1.530%

400万円

1,600万円

5.0万円

2,068万円

3,000万円の注文住宅を「頭金あり」でローンを組んだ場合

金利

頭金

借入額

毎月の返済額

返済総額

頭金なし

1.790%

0円

3,000万円

9.7万円

4,040万円

頭金1割

1.530%

300万円

2,700万円

8.4万円

3,489万円

頭金2割

1.530%

600万円

2,400万円

7.4万円

3,102万円

4,000万円の注文住宅を「頭金あり」でローンを組んだ場合

金利

頭金

借入額

毎月の返済額

返済総額

頭金なし

1.790%

0円

4,000万円

12.9万円

5,386万円

頭金1割

1.530%

400万円

3,600万円

11.1万円

4,652万円

頭金2割

1.530%

800万円

3,200万円

9.9万円

4,135万円

シミュレーションを見てもわかるように、頭金がない場合と頭金がある場合では、毎月のローン返済額も1万〜2万円ほど差が出てきます。

もちろん最終的な返済総額も大きく変わってしまうので、建設費に対して何割ぐらいの頭金を用意するべきか事前に計算しておきましょう。

6. 事前のローン診断で用意するべき頭金を把握しておくのがオススメ

6. 事前のローン診断で用意するべき頭金を把握しておくのがオススメ

頭金なし」と「頭金あり」どちらを選んだ場合でも、注文住宅を建てるために必要な費用を明確にしておくことが大切だという事がわかりました。

住宅ローンに必要な頭金について把握するためには、注文住宅プランを決める前に住宅ローン診断をしておくのがオススメです。

住宅ローンを借りる予定の金融機関や住宅金融支援機構などでは、事前に借りられるローン額と返済額を調べるためのローン診断が用意されています。

無料で利用できるローン診断を使うことで

  • 借入総額
  • 借入期間
  • 金利タイプ
  • 返済方法

などの細かい条件ごとに変わる返済プランを比較できます。

事前のローン診断で頭金や借入額を明確にしておくことで、注文住宅のプランを考える際の予算を確定させることもできます。最初に予算をはっきりさせておけば、設計段階での大幅な予算オーバーを避けることも可能です。

時間を効率的に使うためにも、事前のローン診断で、いくらの頭金を用意しておけば無理なく返済できる住宅ローンが借りられるのか計算しておきましょう。

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7. まとめ

この記事では、注文住宅を建てるために必要になってくる頭金の基礎知識と「頭金なし」と「頭金あり」の場合のメリット・デメリットを紹介しました。

この記事のポイント

  • 頭金なしでも注文住宅ローンを組むことができる
  • 頭金なしの場合は、現金を手元に残せるが返済負担が重くなってしまう
  • 頭金を用意する場合は、建築費用の1割〜2割が目安となる
  • 頭金ありの場合は、将来の返済負担が軽くなるが自己資金が足りなくなってしまう場合がある
  • 「頭金なし」と「頭金あり」どちらを選んでも後悔しない住宅ローンを組むことはできる

数千万円もする注文住宅を建てるためには、多額の自己資金や住宅ローンが必要です。これから30年以上にわたり返済義務が発生してしまうからこそ、住宅ローンに関する不安はつきません。

住宅ローンに関する不安点の中でも「頭金」に関して、不安を感じている人は少なくありません。少しでも不安を解消して注文住宅作りを進めていくために、この記事で紹介している頭金の基礎知識を把握して、「頭金なし」と「頭金あり」どちらの方法で住宅ローンを組んでも後悔しないようにしましょう。

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