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注文住宅を安くする方法5つ!実践例と注意するポイントを解説

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注文住宅を安くする方法5つ!実践例と注意するポイントを解説

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注文住宅を安くする方法5つ!実践例と注意するポイントを解説

「注文住宅をできるだけ安く購入する方法が知りたい」

「注文住宅を建てるのに予算オーバーをさけるために安くする方法が知りたい」

このように理想を叶えるマイホームは欲しいけど、金銭面に不安を抱えている人は多いでしょう。

自分の住みたいイメージの家を自由に設計できることが注文住宅を建てる一番の魅力です。しかし、細部までこだわった結果、予算オーバーになってしまうケースは少なくありません。

注文住宅を安くするためには、下記5つの方法を実践することで叶えられます。

注文住宅を安くするためには、下記5つの方法を実践することで叶えられます。

この方法を実践することにより、数百万円単位で安く家を建てることも可能です。しかし、闇雲に安くしようとすることはオススメできません。マイホームは建ててから、安心して長く快適に暮らせることがもっとも重要です。そのためには、お金をかけた方がいい箇所もあります。

そこでこの記事では注文住宅を安くする方法と注意点について解説していきます。

この記事のポイント
  • 注文住宅を安くする方法
  • 注文住宅を安くする具体例
  • 注文住宅で絶対に節約しない方がいい箇所

この記事を最後まで読み進めて頂くと、注文住宅を安くする方法がわかり、予算内で安心して長く快適に暮らせる家を手に入れるヒントが得られるはずです。

早速、解説を始めていきましょう。

1.注文住宅を安くする5つの方法

1.注文住宅を安くする5つの方法

まず、注文住宅を安くする方法を5つ紹介していきます。

  1. 安く建てられる施工会社を選ぶ
  2. 安くできる家の形にする
  3. 安く建てられる間取りにする
  4. 設備や建材を安いオプションにする
  5. 土地の取得費用を安くする

この方法を実践することにより、数百万円〜数千万円まで安くすることが可能です。どのようなマイホームでも利用できる方法なので、全て実践することで大幅に安くすることができます。

まずはこの方法をチェックして実践できるものから取り組んでみましょう。

1-1.安く建てられる施工会社を選ぶ

注文住宅を安くするなら、大手ハウスメーカーよりローコスト住宅を売りにしているハウスメーカーを選ぶことがおすすめです。

注文住宅の建築を依頼する業者には工務店やハウスメーカーがありますが、一般的には以下の図のように費用相場が高い順に大手ハウスメーカー、設計事務所、工務店・ローコスト住宅のハウスメーカーとなります。

1-1.安く建てられる施工会社を選ぶ

業者によって設計力や耐震性能などに違いがあるためアピールポイントや費用設定が変わりますが、同じ延べ床面積であっても大手ハウスメーカーとローコストのハウスメーカーでは本体価格が1,000万円程変わります。

【延べ床面積30坪の本体価格】

平均坪単価 本体価格
大手ハウスメーカー 70~80万円 2,100~2,400万円
ローコストハウスメーカー 30~40万円 900~1,200万円

注文住宅を安くしたいのに、もともと坪単価の高い大手ハウスメーカーで検討をしていたら本末転倒です。まずは自分の予算に合うハウスメーカー選びをすることで注文住宅を大幅に安くすることが可能となります。

しかし、ハウスメーカーにより得意なデザインや設備の強みなど特徴が異なります。ローコスト住宅にすることにより設計の自由度や選べるプランが少なくなるというデメリットもありますが、気に入ったプランのあるハウスメーカーを見つけることができれば、注文住宅を安く理想のマイホームを手に入れることができます。

▼ハウスメーカーの比較方法やそれぞれの特徴については「【最新】ハウスメーカー18社を比較|比較基準と失敗しないポイント」の記事で解説しておりますので合わせてご覧ください。

▼予算に合うハウスメーカーの坪単価を比較して選びたい場合は、「大手ハウスメーカーの坪単価一覧|失敗しないメーカー選びの方法解説」の記事でくわしく解説していますので合わせてご覧ください。

1-2.安くできる家の形にする

注文住宅の外観は、同じ面積でも外回りに凸凹が多い形よりシンプルな四角い家の方が安くすることができます。

家の形をシンプルにして安くする方法は3つのポイントがあります。

  1. 総2階建てにする
  2. 屋根の形を単純にする
  3. 建物の形をシンプルな箱形にする

ひとつずつ詳しく解説します。

1-2-1.総2階建てにする

総2階建てとは1階と2階の床面積がほぼ同じ建物のことを言います。1階の床面積より2階を小さくした建物は部分2階建てと言います。

総2階建てと部分2階建て

部分2階建ての家と総2階建ての家を同じ延べ床面積で建てた場合、総2階建ての方が建築コストが安くなります。

総2階建ては表面積が比較的小さくなるので、材料が少なくすみ、施工手間も少なくすむため安くなります。凸凹とした部分2階建ての場合は材料が多く必要なことの他に、施工に手間がかかります。

総2階にすることにより外観がシンプルになりやすいというデメリットはありますが、耐震性や耐久性が強くなり、断熱性・気密性を高める作りとなるメリットがあります。

メリット・デメリットを踏まえたうえで、注文住宅を安くするためには総2階を選ぶようにしましょう。

1-2-2.屋根の形を単純にする

屋根のデザインはさまざまです。しかし、デザインにより値段が変わってくるので安くするためにはコストを抑えられるデザインにするとよいでしょう。

一般的な住宅で使われる屋根のデザインを4つ紹介します。

一般的な住宅で使われる屋根のデザイン

このように屋根のデザインには様々な種類がありますが、最も安くできるのは形が単純な屋根です。

一般的に屋根の種類をローコスト順に並べると以下の順になります。

  1. 陸屋根
  2. 片流れ
  3. 切妻
  4. 寄棟

陸屋根、片流れは安く作ることができ、特に陸屋根は切妻に比べて50〜60万円ほど安い場合があります。

この他にも、屋根勾配の傾斜がきつい場合は施工面積が増え、材料も多く必要となるため高くなる傾向にあります。

その分、陸屋根・片流れは水はけが悪く雨漏りの心配があるという注意点があります。防水材料なども良いものが増えてきていますが、直射日光や雨風にあたるので劣化を抑えることはできません。定期的なメンテナンスの必要性も考えてプランニングするようにしましょう。

1-2-3.建物の形をシンプルな箱形にする

家の形をシンプルな箱形にすると外壁の表面積を最小限に抑えることができ、材料や工事の手間を減らすことで安くすることが可能となります。

1-2-3.建物の形をシンプルな箱形にする

シンプルな形はコーナーが少なくなるため、凸凹な形に比べると表面積も小さくなります。そのため、外壁材や下地材、コーナー用建材などの材料費を抑えることができ、安くすることが可能です。

シンプルな形の家は直射日光や雨風を受けやすく、外壁の劣化が早いというデメリットもあります。外壁材を工夫してメンテナンス頻度が少なくて済むものを選ぶことも検討すると良いです。

注文住宅を安くするためには、シンプルな形の家を選ぶようにしましょう。

1-3.安く建てられる間取りにする

注文住宅を安くするためには、どんな間取りにするかということもかなり重要な要素です。

間取りで安くするポイントは2つです。

  1. 家を2階建てにする
  2. 部屋数をできるだけ減らす

ひとつずつ詳しく解説します。

1-3-1.家を2階建てにする

家の階数は2階建てにすると安くなります。

平屋のほうが安く建てられそうなイメージですが、実は屋根や基礎の面積が増える分だけコストが掛かります。また、3階建ての場合は家を支えるための柱や梁などの構造材をより強くする必要がありコストがかかります。

このような理由から同じ面積であれば2階建てが一番安く家を建てることができるのです。

また、一番安くできるのは総2階建てです。1-2-1.総2階建てにするで解説したとおり作りが単純で材料費を抑えることができるため最も安くすることができます。

1-3-2.部屋数をできるだけ減らす

間取りはできるだけシンプルに、部屋数は減らすことでコストを下げることができます。

間取りでは、部屋数が増えるごとに間仕切り壁を仕上げるための材料費がかかりますし、部屋ごとに照明や建具も必要になります。

そのため、できるだけ部屋数を減らすことで注文住宅を安くすることができるようになります

とは言え、間取りは生活スタイルに大きく影響してくる部分なので必ずしもコストばかりを見るのではなく、暮らしやすさや使い安さもしっかりみて間取りを決めるようにしましょう。

例えば、寝室は大きな部屋を作り、子供が大きくなったらカーテンなどで仕切りを作ったり、大きなリビングの一角に子供が遊べるスペースを作るなどの工夫をすると良いでしょう。

そうすることで、部屋数を減らしコストを抑えることもでき、子供が巣立った後に空き部屋が多くできるという心配も解消できます。

1-4.設備や建材を安いオプションにする

注文住宅を安くするためには、キッチンやお風呂などの設備と内外装の建材・部材選びが重要なポイントとなります。

設備や建材などは快適に暮らす家を作るためにこだわりすぎるとコストがかかりますし、逆に全てコストダウンをしてしまうと後々メンテナンス費用が多く必要だったり、個性のない家に仕上がってしまうことにもなり兼ねません。

そのため、自分がこだわりたい部分と安く抑える部分を明確に分けて考えていくと良いでしょう。

注文住宅で安くするためのポイントを5つ紹介します。

  1. 壁紙は安いオプションにする
  2. 床材は場所に合わせて選ぶ
  3. 特注品は使わず既製品を使う
  4. 設備は必要な物だけにする
  5. 照明器具は自分で手配する

ひとつずつ詳しく解説していきます。

1-4-1.壁紙は安いオプションにする

壁は面積が広いので注文住宅を安くする上で大きなポイントとなります。家の内壁の仕上げにはクロス(壁紙)、塗り壁、板壁などがありますが、クロス仕上げが一番安くなります。

クロス(壁紙)、塗り壁、板壁

クロスと言ってもデザインや素材は豊富です。選ぶデザインにより価格が大きく変わる部分となりますので、施工会社の取り扱うクロスをチェックして検討するようにしましょう。

また、クローゼットや水回りなど目立たない場所は目立たない安価なクロスにして、家族で長い時間過ごすリビングは予算をかけるなども良いでしょう。

1-4-2.床材は場所に合わせて選ぶ

床材も壁紙と同じく面積が広いため、安くする上で重要なポイントと言えます。

床材には、フローリング・クッションフロア・フロアタイル・カーペットがあります。この中でも最も安いのがクッションフロアです。

クッションフロアは塩化ビニル製の床材で、傷が付きにくく衝撃吸収に優れているため水回りに最適です。しかし、断熱性にはかけるため長い時間過ごすリビングには不向きと言えるでしょう。

そのため、洗面所はクッションフロアを使用し、リビングは値段が高くても断熱性能に優れたフローリングを選ぶなど全て同じ床材を使用するのではなく、場所ごとに適した床材を選ぶことで安くすることができます。

1-4-3.特注品は使わず既製品を使う

注文住宅を安くするポイントは、特注品はできるだけ使わず既製品を使うことです。注文住宅を建てるならお洒落な家をプランニングしたいという方が多いです。家に個性を出したいという場合は、ドアや家具など部材を特注することでお洒落にすることができるでしょう。

しかし、特注をすることで大幅に費用がかかりますのでどうしても外せない、こだわりたい部分は特注にし、それ以外は既製品を使うようにしましょう。

施工会社によりお洒落な既製品を多数揃えていることもありますので、こだわりたい部分の既製品や標準プランは自分好みなのかをチェックすることも忘れないようにしましょう。

1-4-4.設備は必要な物だけにする

最近人気の高い「浴室乾燥機」や「床暖房」、「ビルトインタイプの食器洗浄機」などは本当に必要かどうか考えて付けるようにしましょう。

浴室乾燥機や床暖房などは、初期費用として60〜80万円かかり、使用することで電気代がかかります。浴室乾燥機は浴室に洗濯物を干して乾燥できるため雨の日の洗濯には便利ですが、家族が多い場合は浴室に干しきれない場合がほとんどのため不要です。

どれも便利な機能ですが、使用しないのであれば無駄となりますので必要な物だけにすることで注文住宅を安くすることができます。

1-4-5.照明器具は自分で手配する

注文住宅を安くするためには、照明器具を自分で手配すると良いでしょう。

家の中には多くの照明器具が必要です。照明器具はデザインも機能も様々で安価なものから非常に高額なものまでバリエーションが豊富となりますので、安く抑えるポイントとなります。

施工会社で手配できる照明器具も多種多様ありますが、全てを依頼すると高額となる場合がほとんどです。天井に付けるシーリングライトやペンダントライトなどは、自分で取り付けることが可能となるため、自分でお値打ちなものに安く手配できれば安く取り付けることが可能です。

来客があることも考えてリビングや玄関の照明はこだわり、その他は自分で安く手配することで安くすることができます。

1-5.土地の取得費用を安くする

注文住宅を建てるための土地が無い場合は、土地を取得するところからスタートします。土地の取得費用は家を建てる上で家の本体価格と同じく多くの予算が必要となります。

土地の取得は選ぶ場所や条件により数百万円ほど安く取得する事が可能となります。そのため、土地の取得費用を安く抑えることができれば注文住宅を安くすることができます。

土地を安く取得するポイントを3つ紹介します。

  1. 分譲地の売れ残りから安い土地を探す
  2. 形の悪い土地を探す
  3. 競売に出されている土地を探す

ポイントを押さえて土地を少しでも安く取得するための参考にしてください。

1-5-1.分譲地の売れ残りから安い土地を探す

分譲地の売れ残りの土地は価格が落ちていることもあるため、安く取得できる可能性が高いです。

分譲地はもともと売る目的で作られた土地のため業者は早く全ての土地を売りたいと思っています。そのため、売れ残っている土地を安くすることが多くあります。

しかし、売れ残っているには理由があるため、なぜ売れ残っているかを確認して納得したうえで購入検討をするようにしましょう。

分譲地が売れ残る主な理由
  • 角地にある
  • 騒音がひどい立地
  • ゴミ捨て場の近く
  • 交通量が多い道路に面している
  • 勾配のある土地の低いエリアにある

1-5-2.形の悪い土地を探す

不整形地と呼ばれる形の良くない土地は価格が安い傾向にあります。

不正形地の種類
  • 籏竿地・・・細い路地を通った奥まった土地
  • 三角型・・・三角型の土地
  • 崖地・・・30°以上の傾斜の上にある土地
  • 傾斜地・・・傾斜している土地

不正形地の種類

このような形の悪い土地は、整った形の土地に比べて家が建てづらいため人気が無く、土地の価格が抑えられています。

土地の形を活かした家を建てられるのであれば不整地でも問題ないので、安く土地を購入することができます。

しかし、シンプルな形の家を建てることが難しい可能性もあり、家が高くなってしまう場合があります。崖地などは、災害時などのリスクも大きくなりますので、施工会社に確認してから購入するようにしましょう。

1-5-3.競売に出されている土地を探す

競売に出されている土地は相場の70〜80%程度で購入が可能です。

競売とは、所有者が何らかの事情で住宅ローンなどの債務を払えなくなり、売却されることになった不動産に対してオークションのような入札方式で購入者を募ることです。

競売物件は誰でも購入することが可能です。安く土地を取得する方法として検討すると良いでしょう。

しかし、競売に出されている土地は事前に土地の情報を全て知ることができなかったり、信用性を疑われマイホームローンが通りにくくなるというリスクもあります。

リスクも考慮したうえで購入するようにしましょう。

2.注文住宅を安くする方法の実践例【安くなる値段】

2.注文住宅を安くする方法の実践例【安くなる値段】

前項でお伝えした注文住宅を安くする方法を実践することで具体的にどれくらい安くなるのか?が気になるところです。

ここでは、注文住宅を安くする方法を実施した場合、どれくらい安くなるのか値段の目安を解説していきます。

安くなる値段は材料や部屋の大きさなどによって変わりますので、どれくらい安くなるのかを計算するための参考にしてください。

安くする方法 安くする方法の実践例 安くなる値段の目安
方法①施工会社 ①大手ハウスメーカーからローコストハウスメーカーにする 1,200万円↘
方法②家の形 ②凸凹型を総2階にする 28万円↘
方法②家の形 ③屋根を寄棟から切妻にする 9万円↘
方法②家の形 ④凸凹の家を箱形の家にする 40万円↘
方法③間取り ⑤窓の数を2枚減らす 10万円↘
方法③間取り ⑥延べ床面積を5坪小さくする 200万円↘
方法③間取り ⑦部屋数を1部屋減らす 10万円↘
方法④設備や建材 ⑧床材をフローリングからクッションフロアにする 10万円↘
方法④設備や建材 ⑨フェンスを40mから20mにする 60万円↘
方法⑤土地 ⑩競売に出されている土地にする 900万円↘

ひとつずつ解説していきます。

2-1.大手ハウスメーカーからローコストハウスメーカーにする

施工会社をどこにするかによって注文住宅を安くすることが可能です。

1-1.安く建てられる施工会社を選ぶで解説したとおり一番高い施工会社は大手ハウスメーカーで坪単価の平均は70〜80万円です。一番安い施工会社はローコスト住宅を売りにしているハウスメーカーで、坪単価の平均は30〜40万円です。

延べ床面積が30坪の家を坪単価80万円の大手ハウスメーカーから、坪単価40万円のローコストハウスメーカーにすると1,200万円安くなります。

【延べ床面積30坪の場合】

坪単価80万円 坪単価40万円
2,400万円 1,200万円

2-2.凸凹型を総2階にしたら28万円ダウン

1-2-1.総2階建てにするで解説したとおり、部分2階建てのように凸凹型の家にするより総2階建てにすることで表面積を最小に抑えることができ、値段を安く抑えることが可能です。

1-2-1.総2階建てにする

具体的に延べ床面積36坪程度の部分2階建ての家と総2階建ての家を比べると、28万円安くすることが可能です。

2-3.屋根を寄棟から切妻にしたら9万円ダウン

1-2-2.屋根の形を単純にするで解説したとおり、屋根の形をシンプルにすることで安くすることが可能です。

特に寄棟は棟が多くなるため部材や施工費が多くかかり値段が高くなります。同じ120㎡の家で寄棟と切妻の屋根を比べると切妻は2辺の部材に対し、寄棟は4辺の部材が必要です。

2-3.屋根を寄棟から切妻にしたら9万円ダウン

同じ㎡の家で寄棟と切妻の部材を比べると寄棟は1.2倍程度増えます。部材を一般的なストレート瓦の6,000円/㎡で部材費のみ比べると切妻にしたら9万円程度安くすることが可能です。

また、施工費用も切妻にしたほうが安くなります。

2-4.凸凹の家を箱形の家にしたら40万円ダウン

1-2-3.建物の形をシンプルな箱形にするで解説したとおり、家の形をシンプルな箱形にすることで表面積が小さくなり材料費と施工費を安く抑えることができます。

1-2-3.建物の形をシンプルな箱形にする

延べ床面積が同じで箱形の家より凸凹がある家の表面積が13%増えた場合で比べると、40万円安く抑えることが可能です。

2-5.窓の数を2枚減らしたら10万円ダウン

注文住宅を安くするためには、設計していく中で窓の数や大きさにも注目しましょう。

窓の値段は大きさや窓の種類などによって値段は大きく違います。そのため、この部屋に窓が必要なのか?どの程度の大きさの窓が適切なのか?をしっかり吟味しましょう。

南側の部屋は大きくし、北側の部屋は換気用に小さくするなど工夫をすると良いでしょう。

開けることができない採光や外の景色を愉しむためのFIX窓の価格は2万円〜6万円が相場です。例えば、西日が強く入りそうな5万円のFIX窓を2枚減らせば10万円安くすることができます。

2-6.床面積を小さくしたら200万円ダウン

注文住宅を安くするには、延べ床面積を小さくすることが一番手っ取り早い方法です。

例えば、坪単価40万円の家で延べ床面積を35坪から30坪にした場合、200万円安くできます。

【坪単価40万円の場合】

延べ床面積35坪 延べ床面積30坪
1,400万円 1,200万円

延べ床面積を小さくすることにより、家が狭くなる窮屈感を感じる家になってしまうと思いがちですが、小さな坪数でも快適に暮らせる間取りを作ることは可能です。

2-6.床面積を小さくしたら200万円ダウン

参照:住友林業間取りシュミレーション

注文住宅を安くする方法としては、床面積を小さくすることを考えると良いでしょう。

2-7.部屋数を1部屋減らせば10万円ダウン

部屋を1つ作るためには部屋と部屋を仕切るための間仕切り壁が必要です。部屋数を減らすことで間仕切り壁が不要となるため安くすることができます。

使用する建材により費用は変動しますが、間仕切り壁を作るための費用は10万円〜15万円です。例えば12畳の部屋を6畳+6畳の2部屋に分ける場合は安くても10万円かかります。部屋数を減らし、12畳1部屋にすれば10万円安くすることができます。

2-8.床材をフローリングからクッションフロアにすれば10万円ダウン

床材には、フローリング・クッションフロア・フロアタイル・カーペットがあります。一番安い床材はクッションフロアです。

フローリングの場合は天然素材の無垢フローリングと合板を使用した複合フローリングの2種類があります。フローリングの材料費は無垢フローリングは約9,000円/㎡、複合フローリングは約6,000円/㎡と3,000円/㎡の違いがあります。

また、クッションフロアにすると更に安くすることができ、2,500円/㎡となります。

フローリングと床材の値段は下記のように値段が変わります。

6畳(約10㎡) 10畳(約16.5㎡)
無垢フローリング 約9万円 約15万円
複合フローリング 約6万円 約10万円
クッションフロア 約2.5万円 約5万円

10畳の部屋を無垢フローリングからクッションフロアに変えることで10万円安くすることができます。

2-9.フェンスを40mから20mにしたら60万円ダウン

注文住宅を建てるとき、外からの視線をさえぎる目的でフェンスや紋扉の設置をどうするか悩む人も多いでしょう。

家の周りを全てフェンスで囲む必要があるか、一部分だけにするのかでも費用が大きく変わります。隣接する家との距離や交通量を考慮してフェンスや紋扉の設置を検討すると良いでしょう。

選ぶフェンスの材料により価格は変わりますがフェンス設置費用は工事費も合わせて1万円〜4万円/m程度です。例えば、家の周りを全て囲むと40mのフェンスを20mの範囲のみにした場合、3万円/mのフェンスであれば60万円安くなります。

【3万円/mの場合】

フェンスの長さ 価格
40m 120万円
20m 60万円

このように、フェンスを20m減らしたら60万円安くすることができます。

2-10.競売に出されている土地にする

1-5-3.競売に出されている土地を探すでお伝えしたとおり、競売に出されている土地は通常の70〜80%の価格で購入することが可能です。

例えば、同じ坪数の土地を購入する場合、3,000万円の土地が70%の価格であれば2,100万円程で購入が可能です。そうすることで900万円安くすることができます。

3.注文住宅で絶対に安くしない方がいい注意箇所

3.注文住宅で絶対に安くしない方がいい注意箇所

注文住宅を安くする方法を考える時は、購入時の値段と合わせてランニングコストを考えることも重要です。ランニングコストとは、光熱費やメンテナンス費用などを含む家を建てた後にかかる費用のことです。

せっかく安く建てることができてもランニングコストがかかってしまえば本末転倒です。そうならないために、ランニングコストを考えて、安くしない方がいい箇所を押さえていきましょう。

注文住宅で絶対に安くしない方がいい箇所は2つです。

  • 外壁材
  • 屋根材

ひとつずつ詳しく解説していきます。

3-1.【安くしない方がいい箇所①】外壁材

家を建てる時に重視するべき箇所は外壁です。外壁は周りからよく見える部分ですし、どんな家かという印象を与える部分です。

それ以上に外壁材の機能はそのまま家の機能に直結します。選ぶ外壁材により早くひび割れをしたり、防水性が落ち水が侵入して劣化を早める恐れも考えられ、メンテナンス費用が多くかかる可能性があります。そのため、デザインはもちろんですがメンテナンス頻度も重視して選ぶようにしましょう。

注文住宅で使われる主な外壁材は5つです。価格とメンテナンス頻度を一覧にまとめたのでご覧ください。

3-1.【安くしない方がいい箇所①】外壁材

例えば、一番人気の窯業系サイディングとタイルの初期費用と10年ごとのメンテナンス費用を比べてみると以下のとおりです。

外壁材 初期費用(120㎡) 10年ごとのメンテナンス費用
窯業系サイディング 420万円~600万円 70万円~100万円
タイル 84万円~108万円 30~40万円

このようにタイルのほうが初期費用は安くなり、10年ごとのメンテナンス費用も50万円程差が出ます。しかし、外壁材は家を建てる地域によってどの特性が必要かが変わってきます。雨や雪の多い地域であれば防水性の高い外壁材を選んだ方がメンテナンス頻度は少なく済む場合もあります。

そのため、初期費用やメンテナンス費用だけではなく、それぞれの特徴も理解したうえで外壁材を選ぶようにしましょう。

3-2.【安くしない方がいい箇所②】屋根材

住宅において、屋根は雨風を防ぐために最も重要な部分です。屋根は住宅で最も厳しい環境にさらされる部分でもあるため、暮らしを快適にするための機能や屋根材自体の耐久性も高いことを重視することが大切です。

また、屋根材には様々な種類があり、選ぶ屋根材によって価格もバラバラです。注文住宅を安くする方法としては、安い屋根材を使うことでコストダウンとなります。しかし、最も価格の高い粘土瓦を選べばメンテナンスは不要となるためランニングコストを抑えることができます。

注文住宅の初期費用とランニングコストの両方を考えて、最適な屋根材を選ぶようにしましょう。

注文住宅で選ばれる屋根材4種類の価格とメンテナンス頻度について一覧で紹介します。

屋根材4種類の価格とメンテナンス頻度

注文住宅を安くするためには、スレート屋根を選ぶことがオススメですがもっともメンテナンス頻度が高く、メンテナンス費用としては10年ごとに30〜50万円ほど必要となります。それに比べ、粘土瓦は初期費用が高くなりますが、メンテナンスがかからないためランニングコストが高いと言えます。

屋根材 初期費用(60㎡ 10年ごとのメンテナンス費用
スレート 27万円~48万円 30~50万円
粘土瓦 54万円~72万円 不要

初期費用だけでなく、メンテナンス費用も考えたうえで屋根材を選ぶと良いでしょう。

4.注文住宅を安くする方法は契約前に施工会社に相談するのがベスト

4.注文住宅を安くする方法は契約前に施工会社に相談するのがベスト

ここまで注文住宅を安くする方法について詳しく解説してきました。この方法を実践することで注文住宅を確実に安くすることができます。

しかし、注文住宅を安くする方法は契約前に施工会社と相談をしなければ実践ができなくなりますので注意が必要です。

なぜなら、契約を結んだあとはいよいよ着工となり、実際に家を建てる段取りが進んで行くため、契約までは資材などの手配は始まっていませんが契約後は注文住宅を建てるための手配が動き出します。その後に安くする方法を実践したいと思っても、すでに手配が進んでいる場合は変更料が別途発生する可能性も出てきます。

そのため、注文住宅を安くする方法は契約前に実践するようにしましょう。

契約までの流れと安くする方法を実践するタイミング
  1. プランの相談

    自分の条件に合う施工会社を数社に絞り込んだうえで、予算や部屋数などの要望を伝え見積作成を依頼する。

  2. 基本設計・見積の提示と安くする方法を実践

    見積やプランニングを比較検討し、依頼する業者が決まったら、正式な設計と見積作成を依頼します。ここで予算オーバーであれば、安くする方法を実践する。

  3. 設計・見積を確定して契約

    安くする方法を実践し、見積に納得したら契約します。契約後は色・柄など費用と設計に影響しない変更だけにする。

5.まずは予算計画を立ててから安くする方法を実践しよう

5.まずは予算計画を立ててから安くする方法を実践しよう

注文住宅を安くする方法を実践するには、契約前のタイミングで相談することが重要です。そして、注文住宅を安くする方法を実践する前にやるべきことは、予算を正しく設定することです。

その理由は「後悔しない家作りをする」ためです。

注文住宅を安くしたいと思っていても予算がだいたい2,500万円〜3,000万円くらいといった漠然とした予算設定では、500万円の幅でできることが大きく変わります。

例えば2,500万円の予算で考えて安くする方法を実践し、色んなところを抑えていったけど実は予算3,000万円が可能だった。それなら、「部屋を減らさなくても良かった!」「だったら床材は無垢素材にしたかった」など、後々後悔したということも多く耳にします。

そうならないためにまずは明確な予算計画を立てた上で予算オーバーとなった場合に、安くする方法を実践することで、後悔しない満足のいくマイホームを手に入れることができるようになります。

そこでここでは、安くする方法を実践する前にするべき予算計画の立て方を解説します。

  1. 予算は年収の5~8倍で設定する
  2. マイホームローンの審査は予算計画の段階で行う

ひとつずつ詳しく解説します。

5-1.予算は年収の5~8倍で設定する

家を建てる予算を決めるためには、年収からマイホームローンをどれくらい組むのか?で考えて行くことがオススメです。

マイホームローン額を検討する上では「無理なく返済できること」が重要となります。マイホームローンを組めたとしても毎月の返済が苦しくなってしまって、せっかく気に入って建てた家を手放さなければいけない事態になることは避けるべきです。

そうならないためにも、現在の年収に対していくらのマイホームローンを借りるのかの判断基準を紹介していきます。

年収の何倍の予算が適切なのかは、収支やライフスタイル・頭金の状況で異なるため、目安としては次のような基準で判断するとよいでしょう。

予算額 基準
年収の5~6倍
  • 余裕を持って旅行や趣味を楽しむ生活をしたい
  • 頭金なしで家を建てたい
年収の6~7倍
  • ローン返済のために少しは家計を見直せる
  • 頭金を予算の5~15%程度は準備できる
年収の7~8倍以上
  • 年収が今後確実に上がる予定だ
  • 頭金を予算の15%以上準備できる

上記のように、頭金準備の有無や家を建てた後のライフスタイルを考えて、年収の何倍程度を予算にするかを考えていくことで無理なく返済できるローン額の把握もできるようになります

年収から予算を立てる方法について詳しくは「年収から見た家を建てる予算とローン借入額を最新データに基づき解説」で解説していますので合わせてご覧ください。

5-2.マイホームローンの審査は予算計画の段階で行う

家を購入する際は、頭金とマイホームローンを利用する場合がほとんどです。しかし、マイホームローンは借りたい金額を100%借りられるという訳ではないので注意が必要です。

施工会社で安くする方法を実践してこれで予算内に収まったと思ってローン申し込みをしたところで「希望額のローンが通らなかった」ということはよくある話です。そうなってしまえば、予算計画から練り直しとなります。

そうならないためにも、ローン借入可能額の確認は、予算計画を立てるタイミングで済ませておきましょう

借入可能な上限額と現在の年収でも無理なく返済できる額を確認し、実現可能な予算の範囲内を超えた場合に安くなる方法を実践してください。

そうすることで、後悔しない満足のいく家を建てることができるようになります。

マイホームローンについては「マイホームローンの基礎知識|年収別ローン目安と後悔しない対策5つ」の記事で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。

6.まとめ

この記事では注文住宅を安くする方法について詳しく解説をしてきました。

注文住宅を安くする方法は5つ。

  1. 安く建てられる施工会社を選ぶ
  2. 安くできる家の形にする
  3. 安く建てられる間取りにする
  4. 設備や建材を安いオプションにする
  5. 土地の取得費用を安くする

この方法を実践し、いくら安くなるかの具体例は以下のとおりです。

安くする方法の実践例 安くなる値段の目安
①大手ハウスメーカーからローコストハウスメーカーにする 1,200万円↘
②凸凹型を総2階にする 28万円↘
③屋根を寄棟から切妻にする 9万円↘
④凸凹の家を箱形の家にする 40万円↘
⑤窓の数を2枚減らす 10万円↘
⑥延べ床面積を5坪小さくする 200万円↘
⑦部屋数を1部屋減らす 10万円↘
⑧床材をフローリングからクッションフロアにする 10万円↘
⑨フェンスを40mから20mにする 60万円↘
⑩競売に出されている土地にする 900万円↘

注文住宅は自分の好きなプランやオプションを選ぶことで理想のマイホームを建てることが可能です。しかし、家は建てた後に安心して長く快適に暮らせることが一番重要です。そのため、闇雲に安くすることはオススメできません。

その中でも絶対に安くしない方がいい箇所は2つあります。

  • 外壁材
  • 屋根材

外壁材や屋根材は雨風や災害から家族を守ってくれる大切な箇所です。そのため、安い材質を選ぶことで劣化が早くなってしまい後々、メンテナンス費用が多くかかってしまうということも考えられます。

外壁材や屋根材は値段で決めるのではなく、注文住宅を建てる場所や環境を考慮したうえで材質を選ぶようにしましょう。

また、注文住宅を安くする方法は「契約する前」に実践しましょう。契約後に契約内容を変更することで変更手数料などが発生してしまいさらに費用がかかってしまう恐れがあります。

そして、注文住宅を安くする方法を実践する前に予算を明確に立てることが重要です。後悔しない家づくりをするために予算を明確にし、予算内で理想とするマイホームを手に入れましょう。

この記事が理想のマイホームを手に入れるための役に立てることを願っています。

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